1.3.2 電磁誘導は有り得ない?
アインシュタインは、マックスウェル方程式から『光速度不変の原理』を導いたのだと いう。『あらゆる系でマックスウェル方程式が成り立つ』と仮定すると、光速度が不変と なるのだと、彼は主張する。 だが、本当にそうなのだろうか? ここで問題になるのは、光源の運動が電磁場に与える影響である。 光源が運動しても光速度が不変となるためには、 『光源から(少しでも)離れた場所の電磁場は、光源の運動の影響を(少なくとも直接的 には)受けない』 としなければならない。 一方、マックスウェル方程式によれば、光源は『変動(または運動)する電荷』または 『変動する電流』である。 したがって、光速度が不変であるためには、 『電荷や電流が運動しても、離れた場所の電磁場はその影響を受けない』 としなければならない。 しかしだとすると、例えば下図のように、磁石をコイルに近づけたり遠ざけたりしても、 コイルには起電力は生じないことになる。なぜなら、磁石を運動させても、コイル内の磁 場は変動しないからである。
だが、現実には、この実験では起電力が生じる。これは矛盾である! もしマックスウェル方程式に誤りがないのだとすれば、アインシュタインが間違ってい たことになる。事実、光速度不変の原理は、マックスウェル方程式の誤用の産物なのであ る。