第二部の予告

 以上のことから相対論が、中学生レベルの知識を駆使して作られた疑似科学であること
が、おわかりいただけたと思う。
 しかし、批判ばかりでは、
「今まで相対論でしか説明できなかったことはどうするのだ!」
ということになる。そこで、続く第二部では、相対論に取って代わる対案を紹介しよう。
この対案は、マックスウェル電磁気学を大幅に改良したものである。もっとも、これは控
えめの言い方で、ある面では全く別の理論といえる。
 その新理論とは、『仮想力線電磁気学』である。といっても、誰もこの理論のことを知
らないだろう。知らなくて当然である。一般に公にするのは、この場が初めてなのだから。
 仮想力線電磁気学では、マックスウェル電磁気学で説明されていたことはもちろん、相
対論や量子論でしか説明できなかったことも説明できるのだ。
 第一部で、私は近接作用のことを批判した。だが、読者の中には、
「だったら、電磁波はどうなるんだ? こういう現象は近接作用でしか説明できないじゃ
ないか!」
と不満を抱かれた方も多いと思う。だが、第二部を御覧になれば、私の言っていることが
必ず御理解いただけるはずである。(少しだけ種明かしをするならば、近接作用は、実は、
多体系の遠隔作用問題の一種にすぎないのである。つまり、近接作用は、遠隔作用の近似
にすぎないのだ。)
 とにかく、詳しくは第二部を是非御覧いただきたい。そうすれば、疑問や不満が解消さ
れるはずである。

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