1.3.3 光源の無い電磁波?
数式、すなわち、マックスウェル方程式を用いると、アインシュタインの間違いが一層 明確になる。 マックスウェル方程式は以下の四式からなる。 divD = ρ (1・1) divB = 0 (1・2) rotE = −(∂B/∂t) (1・3) rotH = (∂D/∂t)+j (1・4) ここで、光源を表すのはρまたはjである。つまり、光源のある場所では、ρ≠0また はj≠0である。 一方、光源以外の場所では、ρ=0かつj=0である。 そこで、光源のある場所の式を、 divD = ρ (1・1a) divB = 0 (1・2a) rotE = −(∂B/∂t) (1・3a) rotH = (∂D/∂t)+j (1・4a) (ただし、ρ≠0またはj≠0) とし、光源以外の場所の式を、 divD = 0 (1・1b) divB = 0 (1・2b) rotE = −(∂B/∂t) (1・3b) rotH = (∂D/∂t) (1・4b) と区別しよう。 なぜこのような区別をするのかというと、両者は式の形では同じだが、数値的には別の 式だからである。したがって、光源のある場所と、光源以外の場所とでは、それぞれ別の 式を用いなければならない。光源のある場所では式(1・1a)〜(1・4a)を、それ 以外の場所では式(1・1b)〜(1・4b)を用いなければならない。 もし光源のある場所を、式(1・1b)〜(1・4b)を用いて計算してしまったら、 それは当然間違いということになる。 実は、アインシュタインは、この間違いを犯したのである! 彼は、式(1・1b)〜(1・4b)だけから『光速度不変の原理』を導いたのである。 つまり、本来、式(1・1a)〜(1・4a)を用いるべき『光源のある場所』も、式( 1・1b)〜(1・4b)を用いて計算してしまったのである。 これは別の言い方をすれば、アインシュタインは光源の存在そのものを無視したという ことである。なぜなら、彼が用いた式は『光源以外の場所の式』だからだ。光源のことを 無視したのだから、当然、光源の運動が電磁場に与える影響も無視されることになる。つ まりこれは、光源が運動していないのと同じことになる。そして、そこから光速度は変化 しないという結論が捏造されたのだ! つまり、光速度不変という結論は、『光源が運動していない』という、当初の前提とは 反する条件から導かれたものなのである。 以上のことから、『光速度不変の原理』が、マックスウェル方程式の誤用の産物である ことがわかるだろう。アインシュタインは決してマックスウェル方程式のことを理解など してはいなかったのである。 ついでながら、先の磁石とコイルを用いた電磁誘導の実験についても、同様に理解でき るだろう。磁石のある場所で、磁石以外の場所の式を使ったため、矛盾が生じたのである。 つまり、磁石の存在そのものを無視したのである。磁石が存在しなければ、コイルに起電 力が生じるわけがない。 アインシュタインの論理も、これと同じくらい空虚だ。つまり、光源が無いのに光(電 磁波)が生じるとしているのである。これは、 「誰もいない部屋の中から、女のすすり泣く声が聞こえてきた」 というオカルト話と同レベルの話だ。こんなところを見ても、相対論は光崇拝教のオカル ト科学であることがわかるだろう。