1.3.5 万能ではない方程式
光速度不変の原理がマックスウェル方程式の誤用の産物であることはすでに述べたが、 その点に目をつぶったとしても、相対論は正当化できない。なぜなら、マックスウェル方 程式は、アインシュタインが考えていたような『完璧で万能な電磁気学の方程式』ではな いからだ。 相対論が成り立つためには、マックスウェル方程式が(少なくとも巨視的な問題におい て)あらゆる電磁気学的現象を説明できなくてはならない。ところが実際には、説明でき ない電磁気学的現象が存在するのだ。 その一つが、『ローレンツ力』である。ローレンツ力とは、電荷が磁場(磁力線)を横 切るように運動すると、電荷の運動方向と磁場との両方に垂直な方向に、電荷が力を受け る。これがローレンツ力である。 マックスウェル方程式では、この現象が説明できないのである。ということは、少なく ともマックスウェル方程式は万能ではないと言わざるを得ないだろう。この点からも、相 対論の根拠は崩れるのである。